今、福岡で勢いが止まらないツマミナさんと、器を超える、新作料理“発想術”。
「株式会社ツマミナ」の代表取締役、藤吉玲さん(写真 右側)とのお話を掲載しています。
藤吉玲さん。「株式会社ツマミナ」の代表取締役でいらっしゃいます。藤吉さんが23歳の時に1店舗目をオープンして、創業18年。今は福岡に11店舗、東京にも出店されていますね。僕が出会った頃は、まだ4店舗か5店舗でしたよ。
そだねー。
天神の「海の路」がオープンした時ですから、6年前くらいですかね。その時は社長が35歳くらいでした。 ある飲食店の社長から、紹介していただきました。 僕もまだ駆け出しの頃で、何とか器を売りたい。初めは付き合いくらいに買っていただいていて、西新の「山尾」をリニューアルオープンする時に、大口のご購入を頂きました。 博多の「山尾」がオープンする時には揃えてご購入いただきました。
そうですね。うちが2018年で8期目ですから。
初めからずっと同じ印象がありますが、藤吉さんは常に堅実というか、業務に対してきちんと1つ1つを見ていく方ですね。適当なことはおっしゃらない。ある程度の確信があってから言葉にされるけれど、夢もちゃんと語る。藤吉さんがきちんとされているので、こちらも一層きちんと対応していかなくては、という気持ちになります。あと、初めてお会いした当時は、そこまで器は大事だと思われていないのかなぁって思いました。
当時そこまでは重視してなかったですよ、やっぱり。うちにも有田から何社か来てましたけど、そこまで熱心な人はいなかったですしね。割と売りっぱなしみたいな人が多かったんです。田代さんはちゃんと料理もわかるし。器屋さんには料理のわからん人もいるもんねぇ。
業務的にこなしていくのが、普通の仕事でしょうけれどね。
そうですね。いずれにしても1回使ってみようかと思っていました。それが良かったんですね。
初めは騙されたみたいに買っていただいたのかもしれませんけれど、「烏賊はこうしていこう」などと一緒にお話をさせていただけました。自分も新しいお店のオープン後は流行るかどうかドキドキしますね。
最近の進め方としては、全国の「あ、いいな」っていう業態や店をいくつかピックアップしておいて、 従業員を連れて行って「この部分を参考にして考えて」って言っておく。それを持ち帰ってきて、こちらで店のコンセプトやメニューなどをざっくり組み立ててから、田代さんへ相談する形ですね。
藤吉さんがふわっとしたイメージをお持ちで、参考になる所を見ていらっしゃいます。僕もそういう所を見ておきます。社長に同行させていただくこともありますよ。
イメージをある程度共有しておいて、そこから引き出しが。「全体をこうしていこう」というのには、器もある程度あわせていく必要がありますね。
窯をいくつか決めて「こことここでいこうか」というような。
そうですね。例えば「フタクチ」では、白木ベースのイメージだったので「テーブルに織部の板をどーんと置いて、焼き鳥をカウンターのように出していきませんか?」などとお話しさせていただきました。これまでで1番自分の中で面白かったのは「蛤のお通し」ですね。
ああ、そうね。あれ何から生まれたっけ・・・あ! 沖縄に行った時。
藤吉さんに「これ、お通しにしよう」って言われたんです。初めは、あられ鍋のイメージでした。1回炊き上がったら安楽窯の鍋がいいのですが、それを鍋に拘らずビビンバの形にしたんですよね。それがぐつぐつお客さんの目の前で炊かれて、鍋料理を取り分けるように蛤を1人分ずつ取るんです。他には、3段のお重の身だけをたくさん発注して、前菜やお通しに使いました。6人分のお通しを運んでくる時は、6段のお重がテーブルにどーんと置かれます。
(笑)
そうそう。
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