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今月の暦:色絵蝶いろいろ7寸皿 山本恭代(石川県金沢市)


色絵蝶いろいろ7寸皿 山本恭代(石川県金沢市)

作家紹介
九谷焼と言えば派手なイメージですが、山本さんの器は主張しすぎず、料理を盛って初めて完成するということを考えながら作られています。
また、華やかで、伸びやかで繊細な絵付けですが、配色もたくさんの色を使わず、色を限定することで、伝統的なエッセンスが入りながらも、やさしいニュアンスが生まれています。
能登半島地震により、大変な被害を受けられました。
一日も早く、平穏に作陶される日をお祈り申し上げます。

今月の暦

色絵蝶の器に盛ったお魚は「鰆(さわら)」。鰆は春を告げる祝い魚として、日本古来から重宝されており、俳句では鰆は春の季語として登録されています。
今月の句の「初蝶」は、春になって最初に目にする蝶のことを言います。
「初蝶を見し束の間のかなしさよ」 松本たかし
解説:春の初めに初めて蝶を見る瞬間の感動と、その儚い美しさに対する感情の深さを表現しています。
生命の再生と季節の変化に対する深い敬意と、それに伴う感情の移り変わりを捉えた作品で、自然と人間の感情の密接な関係を照らし出しています。

3月20日は春分の日。太陽は真東から昇り、真西に沈む。昼と夜の長さが、12時間ずつほぼ同じになります。春分の日を中日として前後3日間がお彼岸の期間で、「暑さ寒さも彼岸まで」というとおり、彼岸が過ぎると余寒も収まって、暖かな日がつづきます。
そろそろ、あちこちから桜の花便りも届きはじめてくるでしょう。