鉄化粧角小鉢 川内奎人（かわうちけいと）
鉄肌の生地にミルクをかけたような化粧釉で柔らかい四方小鉢
作家紹介
佐賀県武雄市在住、陶芸家、川内圭人。
土の味を活かし、釉の流れ・溜まりを自然に深みのある雰囲気で独特な雰囲気を醸しだした
伊羅保や粉引など、土が持つ味わいに釉薬の微妙な調合でオリジナル性の高い作品が生み出されています。
近年は飲食店様に向けた食器を中心に作陶され、現在の肥前地区の若手有力候補。
これからの作品が益々楽しみになる作家さんのご紹介です。
今月の暦
2月23日 祝日（天皇誕生日）
「初春令月、気淑風和、梅披鏡前粉、蘭薫珮後之香」
意味は、新春好き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりを漂わせているとなる。
天平二年正月十三日に、大宰府の帥・大伴旅人が邸宅で宴会を開いた時に詠まれた梅花歌三十二首并序
の32首です。
この句中の「令月」「風和」が組み合わされて令和は生まれました。
令月は陰暦の二月をいい、新天皇の御誕生日２月２３日（新暦）とも重ね合わせたのかもしれません。
太宰府天満宮は、日本有数の梅の名所で、3月上旬まで見頃を迎えています。
梅見がてら、田代陶器店の福岡店「TOKITOIRO」もお越しくださいませ。
「国文研 千年の旅」読売新聞多摩版 連載より