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2月 如月きらさぎ ~テーマ 祥瑞


いつも田代陶器店をご利用頂きありがとうございます。
前回のブログから半年、実はこの回をどう分かりやすく嚙み砕いて説明できるかな、と考えて 半年の時間を費やしました。 今回参考にした本は出光美術館から発行された本を参考にしています 本の名前は古染付と祥瑞。 実際に勉強すると何でも奥が深い。

今回は先月の続きで、祥瑞について。崇禎(すうてい)1620年頃から景徳鎮(中国)で焼造。 祥瑞は、日本からのオーダーで作られていた茶道具や茶懐石の器と解釈していましたが、この本には 日本人と中国の職人の合作でできたと書かれていました。

まず、古染付は中国の官窯に比べ粗悪な材料を用いて、虫食いや大き目のピンホールがあるが 祥瑞は景徳鎮窯で、官窯の職人たちの手によって焼造され、上質な胎土(たいど)と呉須、洗練された形 グレードアップされ、鮮やかで細密な仕上がりに、古染付より絵柄も更に細かく、幾何学文様や地紋 山水画、花鳥などが描かれ、日本の茶人によく愛されるようになったと解釈してます。 (技術の進化があり、磁器がより大衆に向けて作られたのではないか)

日本の茶人からオーダーが入る前、既に景徳鎮窯で進化した絵付けや形が日本の茶人に好まれ、 後に、日本のオーダーで茶陶の形や日本の絵柄が入った、らしいです。 400年程経った今でも、陶工、料理人に愛され続ける”祥瑞”は染付の代名詞とも入れるでしょう。 上の写真の祥瑞は”故田代亮秀”の遺作。幼い頃から見ていたこの絵、歳を重ねる度に”好き”が増します。

今後は、蓋物、向付、平皿など色々な展開をしていこうと思います。また現世に新しい祥瑞の
リミックスが出来上がるように、我々も精進し続けます。

 

祥瑞を描く故田代亮秀手が込んだ絵柄の祥瑞。
細かい地紋を丁寧にひとつひとつ描いている姿の写真を発見。
皿一面に埋め尽くすため何日もかけて一枚を完成させていきます。

ビッシリと呉須で埋め尽くされた祥瑞亮秀窯のスペシャルの一つです。
祥瑞のお決まりの山水に馬に乗る人など間取りに描かれた絵柄も景徳鎮の祥瑞を思わせる見事な祥瑞を残してくれていました。

前回のブログにも紹介した、岐阜で活躍する新道工房さんの祥瑞の角盃。
小さな盃にびっしりと描かれたお千代口は贅沢な一品です。
ショールームの展示コーナーに飾ってます。
新道工房さんの祥瑞の箸置きもお薦め。

ようやく手作りの生地ができて製作予定の祥瑞の蓋物の蓋の部分です。
これから従兄にお願いして作ってもらいますまた代替わりした祥瑞を次は飲食店の方々に見て頂き、活躍の場を広げられればと思います。

福岡ショールーム
〒810-0028
福岡県福岡市中央区浄水通3-37 浄水グランドコーポ101
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