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7月 文月(染付 その二)

古染付
いつも田代陶器店をご利用頂きありがとうございます。 前回のブログに続き、今回も染付をテーマに思っている事を書きたくなりました。
今回は古染付です。マニアや陶工の間では、古染付を難しく語る方も多いかとは思いますが、 私は料理屋さん専門のうつわ屋としての観点で話したいと思いますっ。
古染付とは、いつ頃の器? 1620年~1640年 中国の天啓(てんけい)時代1620年~崇禎(すうてい)1640年頃まで、景徳鎮で焼かれていた染付。 わずか20年ちょっと その頃の日本は、織部や志野など、面白い形が流行していた頃に 日本の茶陶として輸入され 茶人に好まれていたのでしょう。 祥瑞もそうですね。
日本の磁器は中国にめちゃくちゃ影響を受けてます。その頃の中国陶磁器は、和食器と言っても 過言ではないくらい、日本の磁器に浸透してます。 古染付は形や絵の付け方が自由奔放で、日本人の感性におうたて記実もあるとばい。
古染付は自由奔放な形であり、筆使いが大胆、虫食いと言われる錆があり、磁器の未完成な風合い
また古染付の絵柄や形には、長寿や子孫繁栄、立身出世、富貴栄華などの意味を当時の陶工が
思いを込めて作陶していたのでしょう。
僕の観点では、お食事を召し上がって頂く際、丸や四角だけでは変化がない単調な流れにならないよう お客様の感動を生む為にどうしたらお店の為になるか、 マッチしそうなお店には 古染付の ユニークな食器を ご提案させてもらってます。

次回も染付について書いてしまいそう。

← 古染付 獅子
獅子は吉祥の象徴として好まれたモチーフ
新道工房さんの獅子も大胆な獅子で筆使いも勢いがあり、本来の迫力のある古染付をしっかりと写されています。
← 古染付らしいサラッとした絵柄
この時代の磁器によくみられる平和な絵付けですね。
人物が描かれ当時の生活の様子が描かれているようです。
漢文で詩と共に描かれることが多いです。
こちらは形自体は祥瑞(しょんずい)で 登場するような形に、古染付の絵柄をあしらった 物です。同じく新道工房さんの作品で現代だから こそ出来上がる歴史を積み重ねた作品と解釈して すごく好きな作品です。 向付はもちろん、色々な用途にご利用いただ けます。
有田の巨匠、乃利陶さんに制作いただいた古染付です。乃利陶さんの釉薬と呉須の雰囲気が古染付を写した際に良い雰囲気になり、料理の色を引き立てる絶妙な一皿になります。